何の変哲もない、平均的な

高校野球のこととか

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

敗戦にも淡々 - 防府商の井神投手「欲持ったのが失敗」(1974.08.20)

立ち上がりから14人の打者を手玉にとっていた防府商・井神投手の顔が、6回、くやしそうにゆがんだ。遊ゴロ失からはじまった2死三塁のピンチで、3番前嶋への第1球。得意のカーブを外角いっぱいに投げたつもりが、わずかな違いで真ん中へ――。「あっ、いかん!…

「いつもの野球」いつもの笑顔 - 河野孝宏投手(倉吉東・3年)(1988.04.03)

試合終了後のインタビューの最中、相手の桐蔭学園を取材した記者が「君の配球はすべて読まれていたそうだよ」と質問を浴びせた。しかし、河野は顔色を少しも変えることなく「分かっていました。前半は外角を右へ、後半は細かくいろいろと。でも、いいんです…

【大会総評】1987年選手権

大会総評 - 「総合力野球」の勝利実証 (朝日新聞、1987.08.22東京朝刊22面) 今大会も、優勝したPL学園、準優勝の常総学院、ベスト4に勝ち進んだ帝京、東亜学園が実証するように、総合力野球の勝利だった。パワー野球からの移行は、一昨年あたりから始まっ…

【大会総評】1986年選手権

熱戦を振り返って - パワーより総合力 エラーの半数は悪送球 (朝日新聞、1986.08.22東京朝刊18面) 攻守にバランスが取れた天理と松山商が決勝に進出した。この現象は、池田で始まったパワー重視の攻撃野球が、防御を加味した総合力野球へと、流れが変わり…

【大会総評】1988年選手権

大会総評 - 浦和市立、光った「無欲」さ 大型チーム、思わぬもろさ (朝日新聞、1988.08.23東京版朝刊24面) 「戦国大会」の前評判通り、各チームの実力に差がなく、有力校が次々と敗れ去る波乱の大会となった。その中で、初陣の浦和市立が、はつらつとした…